紅麴による健康被害、紅麴について、商品回収一覧、麴は身体に悪い?

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ここ最近小林製薬の紅麴を摂取した方の健康被害がメディアで取り上げられています。
昨今麴を使用した調理法などで人気を集めている「麴」ですが、
紅麴はどういうものなのか、商品回収一覧、麴はなぜ身体に良いと言われているのかなどお伝えします。

紅麴とは

 

引用:小林製薬

紅麴とは、麴菌のひとつで米に紅麴菌を繁殖させつくられたものです。
紅麴菌にはロバスタチンという成分が含まれておりコレステロールを増やさないようにする作用があります。
また、海外の医療現場では治療に用いられている国もあります。

日本では沖縄の伝統料理の「豆腐よう」にも使われています。
また中国では薬膳料理にも使用されており、消化を助ける働き脾臓や胃の機能の改善などといわれています。

サプリメント以外にも、麴菌由来で自然にきれいな発色をすることでハムやソーセージなどの、食料品の着色料としても用いられています。

紅麴使用商品の回収製品一覧

健康を害する成分が含まれている可能性があるため以下の商品の回収を行っています。

販売元 商品名
海洋食品 豆腐よう
山本漢方製薬 内脂ブロッカー
本田味噌本店 紅こうじ味噌
紅こうじ米す
紅こうじしょうゆ
芳香園 エラスチンプラス&ナットウキナーゼ
ノンコレッセン プレミアム
アサダヤコーポレーション さくら御飯の素
小林製薬 紅麴コレステヘルプ
小林製薬 ナットウキナーゼさらさら粒ゴールド
小林製薬 ナイシヘルプ+コレステロール
大塚製薬 あわ 紅豆腐
竹屋 タケヤみそ「塩ひかえめ紅麴仕立て」
ZERO PLUS 悪玉コレステロールを下げるために役立つ 濃厚チーズせんべい
紀文食品 国産いか使用いか塩辛、いか塩辛3P
宝酒造 松竹梅白壁蔵「澪」PREMIUM〈ROSE〉
山高味噌 信州甘口紅麴みそ

※消費者庁によるリコール情報サイトより
2024年03月26日現在の対象のもの

菌が及ぼす影響


引用:微生物対策協会

発酵食品をつくるためには用途に応じた菌(カビ)が必要となります。
カビの中にはいいカビ悪いカビがあり、その中でも麴はいいカビ代表です。

使用される材料の中には、保管中や適切な取り扱いをしないことで有毒性のあるカビ菌が増えてしまうことがあります。

元々は身体に害のないものでも取り扱い方などで発生してしまうこともあり、国内外で含有量が厳しく定められています
基準値を超えたものを使用しないよう農家の方や製造業者は細心の注意をはかっており、私達消費者は安全に摂取することができます。

 

コウジ菌の種類について


引用:毎日新聞

コウジ菌といっても紅麴菌以外にもさまざまな種類があります。
私達が普段から摂取しているものをまとめてみました。

黄麴菌・・・味噌、醤油、清酒など
白麴菌・・・焼酎など
黒麴菌・・・泡盛など
紅麴菌・・・豆腐よう、紅鮭など
カツオブシ菌・・・鰹節に使用されうまみなどを引き出す働き
米麴(米糀)・・・米を原料、米みそ・日本酒・みりんなど
麦麴・・・麦を原料、麦みそ・焼酎など
豆麴・・・大豆を原料、豆味噌など

また、コウジ菌は日本でしか生成されないことから「国菌」に認定されました。

中国では元々麦から麴を作られていたことから「麴」という漢字が使用され、
日本では麹を作る原料は主に米を使用しており花のように咲いている様子から「糀」という漢字が明治時代につくられました。

麴はなぜ身体によいのか

日本人にとって味噌や醤油は昔から使用されている調味料ですよね。

麴の中には30種類以上の酵素が含まれているといわれています。
酵素は必須たんぱく質を指します。体内で作られるものもありますが、現代社会においてジャンクフードや食生活の偏りや加齢など自然と生成されることが困難になってきています。

酵素により消化促進胃腸の働きをよくする作用があります。
腸内環境を整えることで、肌の調子がよくなったり便通改善にも効果的です。

まとめ

私達日本人には切り離せない和食にはかかせない調味料ですよね。
今回このような形で麹が取り上げられてしまいましたが、本来麴は身体にいいものであると改めて理解することができました。
現在までに亡くなられた方が2名おられ、今後さらなる健康被害を受けた方が出ないことや被害にあわれた方にご冥福をお祈りいたします。

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