今年も黄砂の時期が来た!黄砂はどこから飛んでくる?多い地域や時期、身体に及ぼす影響や対策について

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3/30に今年初となる黄砂が確認されました。
日本列島におおきく降り注ぐ予報となり、九州から東京や大阪にも観測されました。

スギ花粉もある中で、黄砂の飛来によりくしゃみなどの症状に悩まされている方は多いのではないでしょうか。

今回は黄砂とはなにか、黄砂による影響や対策などをまとめてみました。

そもそも黄砂は何処から


引用:NHK

黄砂は中国大陸内陸部のタクラマカン砂漠、東アジアの砂漠地域(ゴビ砂漠や黄土高原など)、乾燥・半乾燥地域で発生します。

風によって数千メートルの高度にまで巻き上げられた土壌や鉱物粒子が、

偏西風(地球の周りを西から東向きに吹く帯状の強い風のこと)により日本にやってくることで、大気中に浮遊し降下する現象です。

黄砂が多い期間

黄砂は年中日本に飛来していますが、特に3〜5月の乾燥する時期に日本に多く降りかかるといわれていわれてます。

要因となる砂漠地域で雪解けし、地面が乾燥することと偏西風が重なってしまうことで発生します。

年々黄砂の量が増えている理由のひとつとして、中国での砂漠化問題があります。
土地開発により森林伐採が進んでおり砂漠のように乾燥してしまっている地域が多くなっており、中国政府は砂漠化の防止対策をしていますが問題は深刻化されています。

黄砂の被害が多い地域

北日本から西日本にかけ広い範囲で黄砂が多くみられています。

北海道や東北地方、日本海側の地域は、黄砂が本土へ到達する際に山脈や海洋によって遮られるため、黄砂の到達が少ないといわれています。

しかし2024年は西から北日本まで広範囲に影響すると気象庁が発表しています。

黄砂の身体へ及ぼす影響

図2. いろいろな物質の大きさ(筆者作成:素材はイラストACから使用)

引用:Yahoo!ニュース

黄砂は視程が10キロを下回ってくると、風景がぼんやりとかすんでくるほか、5キロ未満となると車や洗濯物などの表面への砂の付着が目立ち始めるとされています。

【主な症状】
目のかゆみ、結膜炎、鼻水、くしゃみ喘息、咳、循環器疾患、心筋梗塞、脳梗塞、皮膚症状
特に3月はスギ花粉の時期とも重なるため、花粉症の方は特に注意が必要といわれています。

黄砂は微小粒子の物体です。髪の毛の約1/30の大きさといわれており、現在では黄砂の中にはPM2.5も含まれると問題になっています。

目には見えない粒子を吸い込んでしまうことで、様々なアレルギー症状を引き起こします。
また、長期的に身体に入ってしまうと血液中に物質が入り蓄積してしまうことで呼吸器疾患以外にも循環器疾患などを引き起こす可能性があります。

最も黄砂の影響を受けやすい九州地方では、黄砂飛来の時期になると心筋梗塞を発症する方が増えるというデータが挙げられています。

黄砂が観測された翌日に急性心筋梗塞を発症するオッズ比(相対危険度の近似値)は1.46(95%信頼区間1.09-1.95)であり、黄砂が観測された後に急性心筋梗塞患者が増えるという関連性が明らかになりました。

引用:京都大学「黄砂飛来の翌日に急性心筋梗塞が増える可能性」

対策方法

黄砂アレルギーに対する対策

  • 空気清浄機の活用、乾燥予防に加湿器導入
  • マスクなどの着用で肌の露出を抑える
  • 黄砂の多い日には窓を開けた換気は極力避ける
  • こまめに室内の掃除を行う
  • 外出後は衣類や髪についた黄砂を室内に持ち込まないように外でしっかり払うこと
    また、すぐに洗顔をし、汚れを洗い流す
  • 黄砂で肌は敏感になっているのでいつもより優しく丁寧なケアを!

3月からは紫外線量も多くなります。紫外線によりさらに肌が乾燥してしまうため、
紫外線ケアも忘れないようにしましょう。

まとめ

黄砂は自然現象のため、完全に避けることはできません。
これから飛来のピークになってくるの時期ですので、少しの対策から症状を緩和できる方法もあるのではないでしょうか。ぜひ試してみてください。

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