国内初となる電気自動車(EV)のF1と呼ばれるフォーミュラEが3/30に東京都内で開催されました。
ここではフォーミュラeについて、日本が開催地に選ばれたことや見どころなどについてお伝えします。
フォーミュラeとはどんなレース?
フォーミュラeは電気自動車の普及促進を目的に2014年から開催されている電気自動車(EV)の国際レースです。
EVの普及で注目され走行中に排ガスを出さない国際レースで大きな騒音を出さないことが特徴です。
レースによる音の被害が少ないことから静かな人里離れた場所で行うのではなく、人の集まる市街地や公道を利用することで更に注目を集めています。
現在では世界10ヵ国の都市で開催されており、第5シーズンに東京江東区にある東京ビックサイト(東京国際展示場)の臨時駐車場と一般公道を使用し特設ステージが設けられました。
今大会では全11チーム22台が参加し、国内メーカーとして唯一日産自動車が参戦しています。
マシンは最大で470馬力、最高速度300キロを超えるといわれています。
最も重要なのが、いかに限られたエネルギーを効率良くどこに・どのくらい使用するかの部分が大事になります。
日本初上陸『フォーミュラe』なぜ東京で?
そもそも都心部で行われるレースのため実績のない日本での開催するには困難でした。
これまでに日産自動車は2018~2019年のフォーミュラe第5シーズンからパーツの提供や技術の提携を行っていました。
フォーミュラeの思想と東京都が掲げている目標である「2050年CO2排出実質ゼロ」「都内で新車販売される乗用車を2030年までに100%非ガソリン化する」ことの思いが一致し、東京都知事である小池氏により東京での開催が実現化しました。
フォーミュラeの見どころ
引用:AppMedia
マシンの限界を追求するドライバーの運転技術はもちろんのことピットでは優秀なメカニックが調整を繰り返しマシンを仕上げていく風景が見れます。
フォーミュラeでは決勝戦に限り高い出力を出せるアタックモードがあります。
TVゲームマリオカートからヒントをもらいできたようです。
また今回見送りとなった急速充電ができないことからフルでアクセルを踏み続けているとバッテリー切れになってしまい45分間+1周走れなくなってしまいます。
セーフティカーの侵入によって本来のスピードで走れずエネルギー消費が減り余力が残るため終盤に残りエネルギーを計算し時間が追加されるのでドライバーはドキドキです。
後ろから迫ってくるライバルに抜かれないようアクセルをゆるめたくないドライバーの気持ちの変化も伝わり心理面でもレースを面白くしてくれます。
もうひとつの見どころとして、ボディのデザインには桜がモチーフになっています。
私達に馴染みのあるデザインになっていることも注目ポイントです。
時代は「タイパ」
F1の決勝戦では2時間かかりますがフォーミュラeのレース時間は45分の時間制となっています。
近年ではYouTubeやSNSなどの60秒以下のショート動画のコンテンツが好まれています。
インターネット上のみならず、「隙間時間の活用」など、タイムパフォーマンスを大事にしている傾向にあります。
フォーミュラeではF1と比較レース時間が短縮されることで、タイパ重視にある若者への関心を引き出すことも狙いと考えられています。
まとめ
サーキット場は交通の便が悪いところも多く、ハードルが高いと感じる方も多いのではないでしょうか。
都心部での公道で開催されることで気軽に見に行くことができれば興味を持つ人も増えていきそうですね。
今後の電気自動車の開発や発展に期待していきたいと思います。
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