近畿地方で4/16夜間帯に積乱雲が発生し激しい雷雨をともなう荒れた天気となりました。
このひょうによりケガ人や建物の屋根を破壊する被害が出ているようです。
ここでは今回や過去のひょう被害や、なぜひょうが降るのか、対策などについてまとめてみました。
令和6年4月16日に発生したひょう被害
4/16日の夜に兵庫県姫路市で激しい突風や雷雨とともに、ひょうが降ったとされています。
すごい音を立てて落ちてきたのはなんとゴルフボールの大きさのひょう!!
それが10分程続いたようで、ケガ人や建物の被害も出ています。
なぜひょうが降るの?
引用:学研キッズネット
実は冬よりも特に5月、10月はひょうが多い月といわれています。
昼間の気温が高くなると温まった空気が軽くなり上昇します。
上空も暖かい空気で満たされていれば、地上で温められた空気もその場に留まり安定します。
しかし上空にまだ冷たく重たい寒気が入ってくると、地上と上空の大気の重さのバランスが崩れてしまい、大気の状態が不安定となります。
地上と上空の温度差があるほど冷たい空気は地上へと地潜り込み、暖かい空気は上へ上へと持ち上げられることで上空に積乱雲ができます。
積乱雲が多い6,7,8月は急な雨が降りますよね。
温まった空気は多くの水分を含むことができますが、上空で空気が冷やされると保有できる水分が減ってしまい、溢れた水分が雨となって地上に降るのです。
積乱雲は急激に温まった空気が上空に移動した雲で多くの水分を含んでいます。
そこに5月、10月は冷たい空気が残る季節とぶつかってしまうため溢れた水分を凍らしひょうを降らしてしまうのです。
過去のひょう被害
引用:東京新聞
日本で一番大きなひょうが降ったのが1917年6月29日埼玉県大里郡熊谷町で直径29.6cm重さ3.4kgほどの巨大なひょうが降り日本に衝撃を与えました。直撃すればでケガでは済まされませんね。
ひょうによる被害でダメージが大きいのは人や車、住宅だけでなく農作物への影響です。
ビニールハウスは穴だらけとなり梨やキャベツ、畑などで育てているトウモロコシなどもダメージを与えてしまいます。
出荷予定の農作物だけでなく、ビニールハウスの修繕も必要となるので生産者の方もショックがおきいです。
運転中に雹が降ってきたらどうするの?
窓ガラスが割れるリスクを減らすためにスピードを落とし交通状況を確認しながら屋内駐車場などの丈夫な建物に避難しましょう。
見つからないときは交通の邪魔にならないところに車をとめ丈夫な建物に避難しましょう。車にもし毛布ブランケットなどがあればフロントガラスを覆い窓ガラスが割れるリスクを減らすことができます。
ひょうは氷の塊ですので排水溝を塞ぎ冠水の恐れもありますので高い場所をおすすめします。
ひょうで車や建物がボコボコになってしまったら
引用:三友企画
ひょうで「ボンネット屋根がへこんだ」、「車の窓ガラスが割れた」などは車両保険に入っている場合は保証されています。
車両保険を使った場合には翌年1等級ダウンしてしまいます。
また車以外に家でも「窓ガラスにひょうが当たりわれてしまった」、「家の瓦や外壁が壊れてしまった」などの被害は火災保険で対応できる場合があります。
被害を受けた時は修理が必要となります。
修理費も高額になることもありますが契約している保険の内容によって対応が変わるので、
まず保険会社へ被害の状況を伝え保険適応か相談をする、罹災証明書の発行が必要であれば市町村へ依頼する
という流れで行ってください。
まとめ
天気予報などで大気の状態が不安定などと表現される場合は冷たい空気が入ってきていると予測できます。
この積乱雲がなければひょうをふらすことはありません。
急に空が暗くなった・急に寒くなった・稲光が見えたなど、前兆がありましたら早めに建物を探すなどの行動をして被害が少ないよう注意していきましょう。
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