記憶、集中は紙学習で富山大学の准教授らデジタル機器の使用を限定するべきだと主張

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記憶に残りやすく集中してできる学習はデジタル機器を使用するよりも紙学習のほうがいいと研究結果を富山大学の准教授ら研究グループがまとめました。ここでは紙とデジタル機器(タブレットなど)での学習方法の違いと現在の小中学校での勉強手段について

英国医師会雑誌に研究結果を掲載

引用:読売新聞

研究はコロナ禍でオンライン学習が増えた2022年4月から5月富山大学学生939人を対象に実施されました。

その結果記憶に残りやすいのはデジタルよりも紙学習のほうがいいと答えた学生が全体の7割を超えた。またわかりやすさはデジタルも紙3割程度にわかれました。

デジタルと紙学習内容の違い

デジタル機器での勉強のメリット

・気軽に勉強に取り組める
ゲーム感覚で気軽に始めることができ勉強への苦手意識を減らすことができます。

・わからないことをすぐに調べられる
わからないときにすぐに調べることができ勉強の立ち止まる時間をへらしサクサク進めていけます。

・繰り返し解くことができる
何度も復習することができテスト前など再確認できます。

・勉強結果をデータにまとめやすい
自分の得意不得意がわかり成績が変化していく様子も視覚で分かりやすいです。

デジタル機器での勉強のデメリット

・バッテリーの把握
デジタル機器にとってバッテリーがなくなってしまうと使うことができませんね。

・誘惑に負け学習に身が入らない
調べものをしているしているといろんな広告や動画が目に入り勉強の手が止まってしまいます

・視力が低下しやすくなる
画面を長時間見ていると目の筋肉が衰え視力が低下してしまう恐れがあります。

・通信費がかかる
検索するにもネットに繋がっていないと調べることができないので通信費を払う必要があります。

紙の勉強のメリット

・頭と手を同時に使う
頭を使いながら書き写したり身体を一緒に動かす脳が刺激されより記憶に残るようになります。

・様々な教材がある
いろんな人の考え方を知ることができ自分に合った勉強法を見つけることができる。

・大事な部分をすぐに開ける
大事なページに付箋、しおりを挟めばすぐに見返すことができます。

紙の勉強のデメリット

・勉強に取り組む気持ちが作りにくい
いざ参考書が山積みになると気持ちが下がり逃げ出したくなることもあります。

・文章を書くのが負担になることもある
文章を書きなれていない人はまとめ方に悩みこだわってしまいメインの勉強から脱線する恐れがあります。

・持ち物が増える
参考書はどうしてもかさばってしまうため荷物になり勉強場所をえらんでしまいます。

・書き込むと修正しにくい
書き込んだことで元の文字が見にくくなったり消したくてもきれいに消せなかったりすると気持ちも下がってしまいます。

小中学校タブレット導入

1人1台端末環境は、もはや令和の時代における学校の「スタンダード」であり、特別なことではありません。

引用:文部科学省

文部科学省が2019年から小中学校で学習にタブレットを導入することを進め2021年頃では小学校96.2%,中学校96.5%ほとんどの小中学校で使用されています
参考:文部科学省

学校での使用方法

・国語
教科書の漢字にふりがなをつける機能を使い漢字が苦手な児童の学習をサポートします。

・英語
朗読機能を使って何度も聞くことができるので自然な発音の練習が学べます。

・算数
学習用ドリルを使い回答から答え合わせまでを自分一人で行うことができます。

・社会
地図を拡大し細かな地名を確認することができます。

・理科
写真や動画生物や自然現象の観察を行い生徒の興味関心を引くことにつながります。

 

まとめ

小学校からタブレットが導入され紙学習のいいとこデジタル機器学習のいいとこを掛け合わせた使い方をされているのでこれからの教育に期待です。

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