6/13にJR東海、JR西日本が新幹線のお医者さんと呼ばれている黄色い車体が特徴である、
新幹線ドクターイエローが引退すると発表しました。
ここではドクターイエローの各車両の役割やファンの声などを紹介します。
ドクターイエロー引退
ドクターイエローは、2001年に登場した3代目で700系をベースに作られました。
特別車両の電新幹線のお医者さんと言われており、多くの人々に愛されてきました。
老朽化が進んできたことからJR東海では2025年1月、JR西日本では2027年以降をめどに引退すると発表しました。
ファンから引退を惜しむ声も…
「去年、ドクターイエローを見ました。息子は1歳だったのでよく分かっていなかったと思いますが、電車が好きなので興奮していました。思い出がある電車なので少し寂しいです。かけがえのない存在です」
「子どもが好きなのでなくなるのは残念です。新神戸駅で見た時は幸せな気持ちになりました。引退までにあと1回は見たいです」
引用:NHK
ドクターイエローとは
ドクターイエローは通称で正式名称は新幹線電気軌道総合試験車といいます。
営業車両と同じ最高時速270キロの高速で走行しながらレールや架線のひずみやねじれの点検や電気設備に異常がないか調べる車両です。
ドクターイエローはひと月に3回しか走らず運航ダイヤは非公開で一般の方は乗車できません。
その為走行している姿を幸せの黄色いハンカチになぞらえており、見つけると幸せになれると鉄道ファンから注目を集めていました。
ドクターイエローが誕生する前から線路などの管理をしていた保守作業者も黄色の車体だったようで、ドクターイエローも黄色を受け継いだとされています。
また、夜間の作業時にも目立つようにという安全面な観点からも黄色が取り入れられました。
2023年3月にはEXサービス1000万人記念と、コロナ禍で新幹線の稼働率が低迷したことをきっかけに乗車イベントを開催しました。
300名の定員募集をし、なんと倍率は約400倍となりました。
普段から中々目にするのも貴重なドクターイエローに乗車できるとなれば、お子様だけでなく鉄道好きの大人も乗車したいものですよね。
車両ごとの役割
出典:学ぼう産経新聞
・1号車
電気検測室があり電気設備のデータがここに集められモニターに映し出される計測結果をチェックしながら走行しています。
・2号車
車両の上には集電用と測定用のパンタグラフがあり、これを使って電線の状態を電気測定機器で調べています。
・3号車
階段の先にパンタグラフの観測ドームと座席があり、2号車のパンタグラフの動きを人の目で監視できるようになっています。
・4号車
軌道検測室がありレーザー装置が備え付けられていて、レールに光を当ててゆがみを調べています。
不具合が出ないようできるだけ揺れない設計になっています。
・5号車
3号車と同じく階段を昇るとパンタグラフ測定の観測ドームがあり、6号車のパンタグラフの状況を監視できるようになっています。
・6号車
ミーティングルームや緊急時に資材を載せる保管室があります。
・7号車
50席ある添乗室があります。
視察やイベントなどで人が乗車するときに活用されています。
ドクターイエローの引退後は?
出典:SBSニュース
ドクターイエローが引退した後の後継機は残念ながらないようです。
それはこれからは現在運航している新幹線に検査機器が搭載されていくのです。
引退したドクターイエローの車体は車両基地で写真撮影会や乗車体験イベントなどに使用されるようになります。
運航している車両は駅に停車している1分の間に写真を撮る人もいますのでこれからゆっくりと写真撮影できそうですね。
まとめ
ドクターイエローが引退するまでまだ時間がありますので見る機会があるかもしれませんね。
今日もどこかで路線の点検を行ってることでしょう。
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